統合失調症で障害厚生年金1級を受給できたケース
相談者 | 60代女性 |
---|---|
傷病名 | 僧統合失調症 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金1級 |
支給額 | 年額 約130万 |
相談時の状況
昭和53年頃、まだ20代だった相談者が通勤途中で交通事故に遭い、半年以上も入院し、休職した。
その事故をきっかけに、精神的に不安定となる。事故の怪我は次第に良くなったが、精神的な不安定さは続き、様々な医療機関を転々としたが、回復することはなかった。
結婚後、次第に症状は悪化し、妄想や幻覚などが現れ、日常生活を送ることも困難な状況となっていた。
当センターに依頼する数年前に、家族が障害年金の請求をするも、初診が40年近くも前であることや、書類が揃わないことで、申請書類を突き返されてしまい、途方にくれている状況だった。
依頼から請求までのサポート
初診が40年近く前であることや、交通事故をきっかけとしていることだが、統合失調症との関連性があるかなど、複雑な案件でした。
初診の病院も経営が変わっており、カルテもなく、次の病院も既に廃業しており、初診証明を取ることが、とても困難な状況でした。
何とかご家族に当時の記録の一部(病院の領収書や診察券、事故証明など)を探し出してもらったり、既に引退されている医師の連絡先を探し当て、証明を書いてもらうなど、あきらめずに粘り強く取り組んで、ようやく書類をそろえることが出来ました。
結果
障害厚生年金1級の受給が決定し、年額 約130万円の受給が決定しました。
相談者は、結婚後ずっと専業主婦でしたが、若いころ厚生年金に入っていた時が初診であったため、厚生年金の請求をすることができました。
とにかく、あまりに年数が経っており、書類を探し出したり、当時の記憶をたどってもらう事が大変でしたが、家族の協力もあって、無事に支給決定がおりました。
このように、初診の証明がとれなくて、請求をあきらめている方もたくさんいらっしゃいますが、様々な方法で初診を証明することは可能です。
ご家族も、一度は諦めた障害年金が受給できたので、とても喜んでいただけました。